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30代後半という留学には遅すぎる年齢でOxford大学ビジネススクール(MBAコース)に留学した男の話


by uk_japan
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パリ1日目(12月22日)

ホテルに着いたのが16:30ころ。21時からのムーランルージュの予約をしていたので、その前に、軽く近所を散歩して、食事をすることにした。
パリ1日目(12月22日)_e0187521_13374327.jpg
ホテルから徒歩10分のデパート、ラファイエットの食品売り場へ。
ここのチーズ売り場では、注文に応じてカウンターの中で店員が色々切ってくれるのだが、2004年10月に来た時、店員がフランス語しか話せず(話してくれず?)困っていたが、ふと振り返ると、偶然にも、フランス語のできる友人(日本人)が、たまたまフランスに来ていて、頼んで注文してもらった、なんてこともあった。
今回は、とりあえず試食。ミモレット。そういえば、イギリスではミモレットを全く見かけない。
パリ1日目(12月22日)_e0187521_1338565.jpg
泊まっているホテルがあるのは、オペラ座やラファイエットから徒歩10分圏内だが、大通りから一本通りを入ったところ。Oxfordに来るまで東京で住んでいた中目黒やその近所の恵比寿にも似て、地元の人がふらりと入るような、飾り立ててはいないが美味そうな雰囲気のする店も多い。今回は時間も無いので、その中の一軒で、ホテルのすぐ並びの店(LES BACCHANTES)に入った。
まあ、普通の飲み屋だが、こういう店が普通に美味いのがイギリスと違うところ。
パリ1日目(12月22日)_e0187521_1338328.jpg
ばたばたと食事を終え、地下鉄でムーランルージュのショーへ。
ショーの間、ある事件を、もう10年くらいも前の事件だろうか、つい思い出してしまった。
パリ1日目(12月22日)_e0187521_1339130.jpg
その事件は、(いま調べてみたら1997年のことだったが)出張ゲイボーイ暴行事件などと言われ、当時、週刊誌ネタにもなった。
誰も明確には言わなかったと思うが、「ああ、やっぱり彼なら、、」というような反応が大半だったのではないだろうか。
それから10年後くらいだろうか、彼が、自身の障害、それ故の美しいものへの憧れをカミングアウトしていた。
パリ1日目(12月22日)_e0187521_13392171.jpg
ムーランルージュを描いたことでも知られるロートレックも障害を負っていたが、その障害は、彼の障害と同じものだったと思われる。

注:ロートレック(Wikipediaより)
ロートレックは、13歳の時に左の大腿骨を、14歳の時に右の大腿骨をそれぞれ骨折したために脚の発育が停止し、成人した時の身長は152cmに過ぎなかった。胴体の発育は正常だったが、脚の大きさだけは子供のままの状態であり、現代の医学者はこの症状を骨粗鬆症や骨形成不全症といった遺伝子疾患と考えている。
画家自身が身体障害者として差別を受けていたこともあってか、娼婦、踊り子のような夜の世界の女たちに共感。パリの「ムーラン・ルージュ(赤い風車)」をはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、デカダンな生活を送った。そして、彼女らを愛情のこもった筆致で描いた。
by uk_japan | 2010-03-06 13:44 | Paris 2009.12.21-24