人気ブログランキング | 話題のタグを見る

30代後半という留学には遅すぎる年齢でOxford大学ビジネススクール(MBAコース)に留学した男の話


by uk_japan
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日本の大学の国際化

ぼくと同じGreen Templeton Collegeに所属し、国際刑事法の研究をしているアルバニア人弁護士から、仕事を頼まれた。東大に短期留学したくて、applicationを書くので手伝って欲しいとのこと。ハーグの国際刑事裁判所で働いていた彼女なら、学生の刺激にもなるだろうと思い、「ぼくは大学時代に国際法のゼミに出ていたから、知っている国際法の先生もいるよ。」と協力することにした。
英語サイトには記載が無かったのだが、日本語サイトには、「日本語検定1級またはこれに相当する能力」との文字。彼女は日本語は全くできない。
日本の大学の国際化_e0187521_7184397.jpg
(↑うちで食事をしながらdiscussionした後、うちの息子と一緒に写真撮影)
教務課にメールを書いて聞くが、やはり日本語検定1級(または1級相当の能力)が必要、そして東大法学部には日本語能力無しに参加できるコースはないとの回答だった。
何らかのDegreeをもらえるコースであれば日本語能力を要求するのは当然だろうが、何のDegreeも貰えない、学部生じゃあるまいし講義に出る訳じゃない、教授とのディスカッションを通じて論文を書くだけ、民法や刑法で判例を読む必要があるならともかく国際法、それでも日本語能力がないと駄目かなあ。
東大は、欧米ではそれ程でないかも知れないが、東~東南アジアの出身者にはよく知られ東大出身と言えばそれなりの評価をされる、一つのブランドだと思う。日本語検定が必要として外国人への門戸を事実上閉ざすことは、外国での知名度を、引いて評価をわざわざ落とすことにつながるんじゃないだろうか。
by uk_japan | 2010-08-03 07:19 | Oxfordの日常