30代後半という留学には遅すぎる年齢でOxford大学ビジネススクール(MBAコース)に留学した男の話


by uk_japan
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マラ・ブラーチャ薬局(Ljekarna Mala braća)訪問(ドブロブニク旅行7)

旧市街のピレ門の脇に、ヨーロッパで3番目に古い薬局があるので、是非行きたいと妻が言っていた。
行ってみると、店の中にいたのは日本人ばかり。入口の戸には、JCBのステッカーも貼られているし。。「地球の歩き方」に載っていたらしいので、皆、「地球の歩き方」を読んで来たに違いない。日本人は老舗好きなのか。。
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ところで、「ヨーロッパで3番目に古い」と書いたが、正確には「現存する中でヨーロッパで3番目に古い」だろう。「現存する」というところがミソで、日本は、世界的に見ても、現存して営業を続けている老舗の多い国だと思う。(参考:MONEYzine 2010年9月19日

ヨーロッパで老舗の飲食店といえば、ヴェネツィアのカフェフローリアンかローマのカフェグレコだろうか。それでも、それぞれ1720年と1760年。
ヨーロッパ最古の会社は、1369年に創業したイタリアのエトリーニ・フィレンツェ社(金細工メーカー)だという。有名どころだとエルメスの創業が1837年。老舗とは言うものの、当初の商品は馬具だから当初と今とは別の会社というに近い。ワインのシャトーは老舗が多いが、それでもボルドー最古のシャトーオーブリオンで16世紀というレベル。
中国は歴史が古いが老舗が少なく、北京や杭州のような歴史ある町でも、創業100年ともなれば老舗中の老舗と見られてしまう。
さて日本はというと、堺の「かん袋」は1329年創業。現在の屋号「かん袋」を命名したのは豊臣秀吉だという。こうも古いと、食べてがっかりと想像しがちだが、ここのくるみ餅は見た目以上に洗練されて美味い。
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(↑Blog「横浜、バンコク、中目黒」さんから写真を使用させて頂いています。)

京都で古いのは、あぶり餅の「一和」が1000年創業。向かいの「かざりや」はやや歴史が短いがそれでも、1610年創業。
では、日本で、否、世界で一番歴史が古い会社は、というと、建設会社の金剛組は578年創業で1400年以上の歴史を有する(2005年の事業譲渡によりentityとしては別物といえるが、、)。四天王寺建立のために百済から渡ってきた渡来人が創業したという。

何故、日本はこれ程までに一つの事業を続けるのだろうか。この諸外国と日本の違いはどこから生まれてきたのだろうか。
オックスフォードで学ぶ中国人の学生によれば、中国人は儲からなければ業態をどんどん変えていくのだと言う。そして、MBAで学ぶ理論によれば、儲かる事業を残し/付加し、儲からない事業を切り捨てていくことこそ、是とされる。
日本では、会社の目的が儲けることよりも、公共的価値を提供することにあるように見える。(儲けることに重きを置かない姿勢は江戸時代の石門心学に由来するのだろうか?)アングロサクソンの人々に言わせれば馬鹿げているのだろうが、愚直なまでに事業を守るからこそ、法隆寺建立の技術がいまだに守られているのも事実。

マラ・ブラーチャ薬局(Ljekarna Mala braća)訪問 2010年7月21日12時ころ
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by uk_japan | 2010-10-14 02:30 | Croatia 2010.7.20-22